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前橋市での一日葬について

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群馬のお葬式のコラムCOLUMN

前橋市での一日葬について

前橋市での一日葬について書かせていただきます。

まず、一日葬というのは、通夜を行わずに葬儀・告別式のみを行うお葬式を言います。

近年、こうした一日でお葬式を行う場合が増えてきたことから生まれた造語ですが、葬儀に関する広告などでも積極的に使われるようになり一般的な言葉になりました。

本来、お葬式は1日目の夕方に通夜、2日目に葬儀・告別式を行うものです。

前橋市においても、平成の初めの頃まではほとんどがこの2日間で行う通夜と葬儀・告別式というのが一般的でしたが、近年は通夜を行わずに葬儀・告別式だけを行う一日葬が増えてきました。

もっとも、一日葬が増えてきたというだけで、まだまだ2日間で通夜と葬儀・告別式を行うお葬式は多いです。

お通夜は、故人を葬る前に遺族や親族や知人などが夜を通して死者を守ることが目的であり、葬儀まで夜を通して行うことから「通夜」と称していました。

もう少し詳しく述べると、古代の日本においては「殯(もがり)」という儀礼が行われていました。

この「殯(もがり)」というのは、「死」というものを確認するための儀礼です。

日本においてはありませんが、世界に目を向けると現代においても「死んだと思われて棺に納められていたのに実は生きていた」というニュースがあります。

このように死の確認というのは難しくそして重要であり、特に古代は死の確認が難しかったため「寝ずの番」をして死を確認するというようなことが行われ、これがお通夜でありました。

また、宗教的な観点からも、通夜というのは意味のあることです。

宗派によって異なりますが、僧侶は通夜で故人の霊を邪悪なものから守るための作法をして、葬るまでの間に邪悪なものが寄ってこないようにします。

通夜よりもさらに前(納棺よりも前の布団に寝ているとき)に枕もとでお経をあげる「枕経(まくらぎょう)」というのを行ったりもしますが、これは遺族の安堵の為でもあり、出来るだけ早くお経をあげて故人を守るためでもあります。

真言宗などでは、この際に邪悪なものから故人を守るために僧侶が結界を張ったりします。(縄や幕などの具体的な結界ではありません。真言宗に伝わる作法により行われるものです)

このように通夜を行うことはとても意味のあることではあるものの、近年は2日間に渡って参列するのは大変であろうという周囲への配慮などから一日だけで行えるように通夜を行わずに葬儀・告別式のみを1日で行う一日葬が増えてきたわけです。

また、現代はほとんどの場合、「諸般の事情」により式中の繰り上げ初七日法要も行いますので、実際の一日葬は、葬儀・告別式ならびに式中の切り上げ初七日法要となります。

この式中の繰り上げ初七日法要を行う「諸般の事情」というのも、一週間後に皆で集まるのは大変だろうという配慮によるものです。

つまり、通夜を行わないのも初七日法要を式中で繰り上げて行ってしまうのも、「皆が何度も集まるのは大変だろうし心苦しいので、一回で済ませる」というのが大きな理由になっています。

ですから、「大変ではない。故人の為にしっかりと儀式を行ってあげたい」というのであれば、同じ人しか参列しなくても通夜と葬儀・告別式の2日間で行うほうが良いわけです。

前橋市においては、一日葬が増えてきておりますが、諸事情で昼間に行う葬儀・告別式には参列できないが、通夜なら仕事を早く切り上げて参列できるので通夜だけでも参列して故人との最期のお別れをしたいという人もいますので、そうした事情も踏まえて一日葬にするかどうかを皆で話し合って決めると良いと思います。

特に、いわゆる現役世代の場合には、同僚や仕事仲間などが参列したいと考えることが多いので、故人が現役で働いていた場合や、社会や地域とのつながりが強かったりした場合には、通夜を行うほうが良いかと思われます。

一方、故人が高齢とかで、参列するのも数人の近い身内だけというのであれば、葬儀・告別式の前日は通夜を儀式として行うのではなく、「夜を通してあなたを守る気持ちがあります」と気持ちを込めて、皆で線香を焚いて手を合わせるなどして通夜の儀式の代わりとし、葬儀・告別式(と式中の繰り上げ初七日法要)だけの一日葬にするというのも良いと思います。








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